底辺ニートは社会復帰の夢をみる

社会復帰を目指す底辺職歴なしニートの日記帳

ひとまずの結末

いつものように朝が始まった日。

目を覚ますと雨の音が聞こえた。

「あぁ、今日は雨か……」

少し気分を憂鬱にしながらも、窓を開ける。

勢いはそこまでではない。この様子なら午後までにはやむだろう。

これなら散歩にいけるなとカーテンを閉めて食事に向かった。

朝食はいつものおにぎりで、

ローソンストアで買える巻物タイプのおにぎりだ。

正直、食べ飽きている気もするのだが、

ほどよくお腹を満たしてくれて、そこそこおいしく

コストパフォーマンスが良いおにぎりなので

二日ごとに味を変えて食べている。

父にも一応、おにぎりを用意しているのだが

食べない日も多い。朝食を取るのが面倒らしい。

 

雨は昼頃になるとだいぶ勢いは弱まり、やはり午後になるとやんだ。

時計を見て、3時。そろそろ散歩の時間だなと

コップのミネラルウォーターを飲み干して出かけた。

散歩している間は基本的に無心だ。

信号待ち、少し足を止めて端によってスマフォと弄っている時もあるが

基本的には無心であるく。ただ、そうしていると飽きてくるので

最近は頭の中で物語を想像するのがマイトレンド。

 

1時間ほど回って家に戻る。

椅子に座って一息ついていると郵便受けを開ける音が聞こえた。

直感的に感じた。「あぁ、きてしまったな……」と

郵便を受けをあけるとズバリであった。

見た瞬間、落ちた事を確信した。薄いのだ。

あぁ、落ちた。また落ちたと絶望しながらも封筒を手に取る。

なんと封筒は2枚だった。一枚は職業訓練校。1枚はハローワーク

んん? 何かおかしいぞ。

その場で職業訓練校の封筒を開けた。

書類を取り出してみると書類は2枚。

最初に手に取ったのは、開校式のお知らせ。

おや? おや? これはまさか?

もう一枚を手に取る。

 

格通知だ。

体から力が抜けて、その場でうずくまってしまった。

しゃがみこみながらハローワークの封筒を破った。

説明会があるから参加しないさい。これの参加によって

職業訓練への参加とする、というお知らせだった。

やっと、報われたと感じた。

ちょっと泣きそうにもなった。

なにはともあれ、これで一歩前進だ。

後は説明会への参加をしわすれなければ職業訓練に参加できる。

忘れない様にしっかりとカレンダーに書いておこう。

 

7月、私は職業訓練生となる。

長かったニート生活が終わりを迎えた。