猫
帰り際、猫を見かけた。
私と目が合ったとたん、ものすごい勢いで逃げて行った。
そういえば、純粋な野良はものすごく人にたいして臆病らしい。
そんな事を思い出していた。
なら、人間に対して強い苦手意識を持つ私も
野良の様なものなのだろうか、猫の様な可愛さはなく
文字通り、社会の厄介者の私は果たして社会に順応できるのか。
いや、順応する必要などはないな、と考えなおす。
自分が自分として生きていられないなら、生きる必要はないのだ、
と私は思っている。人に押し付けるつもりもない、
共感もしてほしくない。これは、私個人の考えなのだ。
他人には他人の、考えがあってしかるべきである。
少しずつ終わりが見えて、懐かしくも思う。
思えば、クラスの誰とも連絡先を交換していない。
一人ぐらいは交換すると思っていたのだが、
まぁ、なんというか言い出すと迷惑かもと思うと言えないのだ。
向こうももしかすると、そうかもしれない。
最後の日ぐらいは一緒にご飯を食べにいったりしたいのだけど。
久しぶりに、頑張ったなと自分を褒めてあげられる。
100%の内、100%だ。