底辺ニートは社会復帰の夢をみる

社会復帰を目指す底辺職歴なしニートの日記帳

広い視点を持つ

気が付くと、訓練所の部屋で皆を眺めている時がある。

細かな動きやしぐさで人柄は分かるし、

やっていることも人それぞれでものすごく面白い。

人間観察はあまりよくない趣味だとは思っているのだが、

私はこういう誰かを見ている瞬間や誰かの笑顔などの感情の発露する瞬間を

頭の隅に集めるのがわりと好きなので、人間マニアなのかもしれない。

オタクより駄目だろ、それは。ただの変態である。

 

ただ、こうして色んな人たちを知って、

その人たちが十全に、それ以上に働ける空間を作れたらどんな結果が

産まれるだろうと思う事は多い。

そういう場所を動かすのは凄く楽しいだろうなと思う。

充実感があって、結束感があって、

無駄な飲み会を繰り返さなくても、きっと周囲はまとまって

一つの目標に向かっていく。

そういうものを人はリーダーとか呼ぶのだろうけど、

私が目指す先を、単にそう呼ぶのは少しためらわれる。

私の理想は常に前に立つのじゃなくて、隣から、あるいは後ろに立って

少し背中を押してあげるような役目。

どっちかというと、お父さんやお母さんという方が近い気がする。

なるほど、満足いく家庭を得られなかった私は

分不相応にも、人を育てるという立場に立ちたいと思ったわけか。

 

家族というものを、厳密には親。

母には裏切られたし、父は向き合ってくれない事の方が多かった。

だから、そういう関係に嫌悪を抱いた事はあるし、今でも苦手意識がある。

でも、私がなりたいのはそういう立場なわけだ。

面白いな、人間か。私を含めて謎だらけ。

カテゴリーなんて枠にとどめてはいけないのかもしれない。