はっきりしない父
父が今日はどうにもはっきりしない一日だった。
最初の約束では今日、朝起きた後庭の掃除を2人で行う筈だった。
しかし約束の時間をすぎても父はごろごろしていた。
「あぁ」と「うん」しか言わない。
結局、30分以上遅れての作業開始だった。
無論、終了時刻もそれだけ遅れた。
突然、墓参りに行こうと良いだした。
午後、調子がよかったら連絡するからといって
ゴロゴロし始めた。
しかし昼をすぎても3時をすぎても父の態度ははっきりしなかった。
「行くかもしれないし、行かないかもしれない」
調子が悪いんだ、と言っているが
ごろごろしながらあれを買ってこいこれを買ってこいと
命じて来た所からそれを感じる事は全くできなかった。
実は、単純にめんどくさいだけなんじゃないかと思う。
物事を煙に巻く癖が私にはある。
雲をつかむというか、実態が分からないといわれることがあった。
そういう部分は父譲りだったのかもしれない。